【社員インタビュー】デジタル・トランスフォーメーション推進開発部 クラウドシフト課 阿萬主任編

役員や社員のインタビューをお届けします。読者の方々にはシー・エス・エスグループのことをより深く知っていただける機会となりましたら幸いです。

 

f:id:pinkie79:20211215102528p:plain

この記事では、デジタル・トランスフォーメーション推進開発部 クラウドシフト課の阿萬主任にお話を聞きました。阿萬さんは入社5年目。当社がAmazonWebServices(以下、AWS)という新しい分野の仕事に踏み出した際に先陣を切って取り組まれました。

※新型コロナウイルスの感染防止のため、リモートでインタビューを行いました。

 

AWS事業に先陣を切って取り組んだ

―佐川:AWSの事業に踏み出した時、会社にAWSを分かっている人は全然いなかったのでなんでも自分で調べなければいけなかったですよね。大変な中、本当によくがんばってくれたなと思っています。AWSのコンサルティングパートナーを取得することができましたし、最近ではだんだんと若手の教育にも注力することができるようになってきていて。仕事の幅も広がってきています。すべて先陣を切って取り組んでくれた阿萬さんのおかげだなと、とても感謝しています。

 

そう言っていただけると嬉しいです。

 

―高橋:入社時からすごくお仕事が忙しそうな印象を受けているんですが、プライベートは充実していますか?

コロナ禍前の話になりますが、仕事終わってそのまま友達と飲みに行っていました。残業した後とかも一緒に残業した人と一杯くらい飲んで帰るか~みたいな形で軽く飲みに行ったりもしていました。基本的に水曜日と金曜日は飲んでから帰っていましたね。

 

今はテレワークなので全くです。会社に出ても飲めないのでさみしいですね。コロナが落ち着いたらどんどん行きたいです。

f:id:pinkie79:20211215102750j:plain

 

―高橋:休みの日は主に何をされていますか?

吹奏楽団に所属しているので、その楽団の練習に参加しています。打楽器パートを担当していて、いろんな楽器を叩いています。

f:id:pinkie79:20211215102926j:plain

中学と高校は吹奏楽部でした。社会人になって土日が暇で、何かやりたいなと思ったときに、姉が入っている楽団で打楽器が不足していたので入団しました。

 

打楽器パートは少し特殊で、クラリネットやトランペットとかは基本的にその曲ではその楽器しか演奏しませんが、打楽器パートは曲によって担当する楽器が毎回変わります。小太鼓を演奏するときもあれば、別の曲だと鍵盤楽器を演奏することも。人に固執することもなく、打楽器であればだれもが大体のパートを演奏できるという感じで非常に柔軟性が高いです。

サービスを組み合わせてお客様の要件に応える設計を

―高橋:仕事内容について教えてください。

入社してからずっとAWSの構築案件を担当しています。

 

基本はAWSを使ったインフラ環境の構築をメインにやっていますが、AWSは「Webサーバーを立てる」「DBサーバーを立てる」「ネットワークを立てる」といった一般的なインフラのサービスもあれば、サーバーレスと言われる、サーバーを立てなくても自分でコードを書くだけでプログラムが実行出来るサービスや、簡単な設定をするだけでサーバーの監視を自動で行ってくれるようなサービスなどいろんなサービスがあるんです。

 

用途に合わせて様々な対応ができるので、いろんなサービスを組み合わせてお客様の要件に応える設計をするのが仕事になります。

 

―高橋:勉強するのに苦労しましたか?

専門用語が分からず苦労しました。

 

AWSってAmazonが運営している海外の会社なので参考資料が日本語化されていないものが多いんですね。公式サイトのドキュメントは充実していますが、そのまま日本語翻訳をかけたような理解しにくい文章ばかりだったりするので読んでもいまいち理解できなかったりで、一年目、二年目はかなり苦労しました。

その点は今でも苦労しています。

 

―高橋:今はどういった立場で案件に携わっていますか?

入社して1~2年目の時は先輩が作った設計書やパラメータシートを見てAWSに落とし込んでいく作業をやっていたんですが、ここ2年くらいは自分でパラメータシートを書いて後輩に渡して作業してもらう形へと変化しています。

若干上流工程に寄りつつありますね。たまに自分でも作業しています。

 

AWSの案件は昔に比べると大分増えました。世の中全般での需要も上がっていますし。ただ人を育てるのに時間がかかってしまっているので技術者不足で案件に対して手が回りきれてないのが現状です。

 

―高橋:今までで大変だった仕事はありますか?

初めてプロジェクトリーダーをやった仕事です。新規構築で一からシステムを構築しました。

 

難易度的にはそこまで難しい案件ではなかったんですが、いかんせん初めてお客様とコミュニケーションを取ってスケジュール調整などを行ったので、情報の伝達が洩れてしまったりと、やりとりがとても難しかったです。

 

システムを構築するだけで良いという単純な話ではなくて、システムを構築するためにスケジュール調整、進捗報告、WBSを引くなど、案件以外の作業にも気を使わなければいけないのがすごく大変でした。

 

それまでは基本的に先輩がプロジェクトリーダーをやってくれていたのでその姿を見ているだけでした。設計を形にしたり、技術調査をする作業などがメインだったので、自分がプロジェクトから主体で行う案件はそれが初めてだったので苦労しました。

やり方は見ていたけれどやってみたら見えないところばかりで意外と大変でした。

 

とても良いお客様で構成も難しいところなどはなかったんですが、こちら側に不手際が多く苦戦しました。つい先日リリースされて監視の運用も動いていますが、現時点で特に問題は起きておらず、無事に動いているようなので一安心です。

 

専門用語を使わないというこだわり

―高橋:5年間で身についたと思うスキルはありますか?

特に「お客様と話すスキル」が身に着きました。

AWSの技術的な部分も5年もやっていたらさすがに身についたところはあるのですが、一番自分が慣れてきたと思うのはコミュニケーションスキルです。

 

一年目二年目はお客様と話すのは先輩がやっていて、私は何を話しているかさえ理解できない状態でした。打ち合わせに一緒に連れて行ってもらう機会がだんだんと増えていき、どういったことを話すかとかお客様がどんなところを気にするかなどを覚えていきました。

今は打ち合わせでもお客様と直接やりとりをさせてもらっているので人と話すスキルはすごく身についたなと思っています。

 

―高橋:お客様とコミュニケーションを取るうえでのコツはありますか?

常に「例えを出して話す」ということを意識しています。

 

例えばお客様にAWSのサービスの説明をするとき。専門用語を出しても理解されないことが多いので別の単語に言い換えるんです。わかりやすく伝えるためにはどうすればいいのかを意識して、あえて専門用語をあまり使わないようにしています。

この辺はお客様に対してだけでなく後輩に指導するときも意識しています。

 

ITが全然わからない人ってそもそもクラウドさえもイメージしきれないと思うんです、パソコンみたいに目に見えるものではないから。全部仮想空間にあるからさっぱりわからないと思う。だから伝えにくい。

 

お客様が関わる部分だけしっかりと分かればよいと思うので、裏の仕組みとかは簡略化してわかりやすく伝えています。イメージが付きやすいように図を描いて説明したりとか。「自分だったらこうしたら伝わるかな」を意識してやっています。

 

―佐川:好きなAWSのサービスは何ですか?

わたしが好き、というより一番馴染みがあるのはネットワークを立てるためのVPCやS3。AWSらしさが出てますよね。

 

S3は上限を意識せずにファイルを保存できるストレージのサービスです。データレイクも基本S3を使うことが多いですし、ネットワークの案件をやっていてもS3に重要なデータを退避させたり、、などの設計をすることが多いので、とても馴染みが深いサービスです。

 

上限なくたくさんのデータを入れられる、という由来からアイコンがバケツの形をしていてかわいいです。

 

あとはAmazon Connectとかは触ってて楽しかったです。いろんな使い方できると思うので、活用しようがありそうです。検証しているときが一番楽しかった。

 

※検証記事はこちら

blog.css-net.co.jp

 

―佐川:うちの会社に導入したときは阿萬さんが担当してくれたんですよね。

はい。

コールセンターがすごく簡単に作れるようになるAmazon Connectはとても良いサービスです。Lambdaのサービス上にコードを書いてAmazon Connect上に呼び出すだけなので自由自在に動作できる形になっています。

 

今社内で動いているものはテレワーク時にお客様からかかってきた電話を個人の携帯に転送するというシステムなんですが、あらかじめお客様に内線番号の紙をお渡しして内線番号を打ったら個人の携帯番号に転送するといった形になっています。

その転送の振り分けの部分をLambdaで行っています。

 

チームをまとめる立場へ

―高橋:今後どんなキャリアを描いていますか?

今年から主任という役職をいただいているので、先ずは主任という立場をしっかりと担っていきたいと思っています。いままでは教えてもらう立場でしたが、後輩指導をする段階にきているので、少しずつチームをまとめたりプロジェクトの管理といった仕事を増やしていきたいです。

案件を取りに行くという作業も手伝ってほしいと先輩に言われているので、そこで何かしら力になれればいいかなと思っています。

 

チームの一員でいるよりも段々とチームをまとめる側に回っていかなきゃいけないなとは思っています。

―高橋:今後身に着けたいスキルや挑戦していきたいことはありますか?

触ったことのあるサービスの提案は慣れているんですが、触ったことのないサービスはあまりうまく提案ができません。自分なりに勉強することで理解を深め、お客様に提案できたらいいなと思っています。

 

AWSの知識が狭く偏ってしまっているのでもう少し深掘りして提案の内容にバリエーションを付けていきたいです。f:id:pinkie79:20211215103043j:plain