DXへの取り組みの加速により、企業は保有しているデータを分析・活用する必要性が高まってきました。「データドリブン経営*1」という言葉が一般的になってきたように、ビジネスでより良い判断をするために保有しているデータを活用することは最優先事項となっています。
一方で、
・ データ分析の概要が分からない
・ データを活用するメリットが分からない
・ データ分析を行うことでどのような成果につながるのか分からない
といった悩みを抱えている方も多くいらっしゃることかと思います。
今回はなぜ今データ分析を行うべきなのか、目的とメリットをご紹介します。データの活用をご検討されている方はぜひご一読ください。
1.データ分析とは?
データ分析とは、膨大なデータを目的や課題を明確にし、用途に合った分析手法を駆使しながら、仮説と検証を繰り返すプロセスを経たうえで解釈を行うことです。データ分析をすることで物事を数値データや客観的事実に基づいて判断することができます。
ビジネスにおいては、顧客の情報から購買履歴、店舗ごとの売り上げデータ、従業員の勤怠データ、受注につながった過去の問い合わせといった様々なデータを整理・分析・解釈することで、課題の抽出から効果のあるアプローチの方法まで様々な効果が期待できます。
データ分析を行う上では、下記の手法やツールを使用します。(詳細については次回以降の記事でご紹介いたします)
2.データ分析の目的とは?
データ分析は、より良いビジネスの意思決定をするために行います。
そのために、下記3点を行う必要があります。
- 仮設を立て、それについて検証する
- データから特徴を理解する
- データから価値を見出す
ビジネスに取り組むにあたって重要なのは「正しい意思決定」です。会社の評判向上や事業拡大のために一つ一つの意思決定を確実に行う必要があります。これら3点を経ることでデータから因果関係を推測し、それに基づいた意思決定を行うことができるようになります。結果、ビジネスを展開していく方針を明確に示すことができるようになります。
3.データ分析のメリット
データ分析には下記のメリットがあります。
3-1.迅速な意思決定ができる
データ分析から得た結果は、ビジネス下での意思決定に役立ちます。
データが可視化されることにより正確に現状を把握できるのはもちろん、その背後にある様々な原因や問題・課題を深堀することが出来るようになります。
従来の分析したデータを通していない意思決定は「人の経験と勘」で行われていました。そのような意思決定は人に依存しており具体的な理由はありません。1つの意思決定が未来に繋がるため、それを疎かにするわけにはいきません。
客観的かつ信頼度の高い情報が提供されるため、素早い意思決定のサポートとなります。
3-2.これまで見落としていた問題点や可能性を抽出できる
データ分析は、さまざまな型や組織内に散らばっているデータを集約・分析し、そこから新たな洞察を導きます。分析を行うことでデータ同士の相関関係や因果関係を見つけることができるため、今まで気づくことが出来なかった問題点やビジネスチャンスを発見できる可能性が高くなります。
3-3.確度の高い現状分析や将来を予測することができるようになる
データ分析から得た結果は、収集・蓄積したデータを分析したものになるため、これまでの精度の低い情報ではなく、組織の資源として資産化することが可能です。
そして、精度を高い情報を抽出することで売り上げやシェアの拡大につながる施策の検討ができるようになります。
その結果、顧客の特性を分類し、それぞれの特性ごとにマーケティング施策を講じることが可能となります。
4.おわりに
データを適切に活用することで、ビジネスに有益な行動を取ることができるようになります。さらには今まで分からなかった未来まで予測出来る可能性も期待されます。データを抽出・加工・分析し、結果を「見える化」するためにはデータ分析の専門家からのアドバイスが必要になってきます。
▼データ分析の現状・課題・活用方法についての記事はこちら
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弊社はデータ分析ソリューションを複数提供しているウイングアーク1st株式会社のパートナー企業( WARP )です。弊社では可視化ツールとして「MotionBoard」を取り扱っております。
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*1:ビジネスの課題に対し、データを取り入れた意思決定や判断をすること