【社員インタビュー】ソリューション・サービス開発本部 河村本部長(後編)

役員や社員のインタビューをお届けします。読者の方々にはシー・エス・エスグループのことをより深く知っていただける機会となりましたら幸いです。

 

この記事では、ソリューション開発本部の河村本部長にお話を聞きました。

大変盛り上がり興味深いお話を伺うことができましたので、前編と後編に分けてお届けいたします。

※新型コロナウイルスの感染防止のため、リモートでインタビューを行いました。

 

前編はこちら

blog.css-net.co.jp

 

f:id:pinkie79:20211008162827p:plain

※写真 左上:河村本部長 右上:髙橋 下:佐川社長

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

▼今回のインタビュイー

ソリューション開発本部 河村本部長

 

▼インタビュアー

代表取締役社長 佐川

デジタル・マーケティング本部 髙橋

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

みんなが成長するために取り組んでいること

―佐川:改善すべき社内の問題点は何だと思いますか?

開発部のメンバーに対してなんですが、新しいことに対して何を努力すればいいか分からず、目先の仕事をするだけで精一杯だと思ってしまう方がすごく多いな、と思っています。

 

例えば、新しい技術を学ぼう!というときに学ぶ環境がなくて出来ないから何もしないとか、客先にいるからそこで学ぶ以上のことは出来ない、とか。どこかでそういった固定観念を持っていて、そこから先に成長しようという気持ちを持っていない人がやっぱり増えてきていると思うんです。

 

皆さん現場ではしっかりと頑張っているんですよ。やはり厳しい現場もあるのでね。大変なストレスを抱えながら働いている方を何人も知っています。

ただ、そこで頑張ってはいるけれど、自分自身の成長はどうなんだろう?と思ったときに考えが弱いんです。特に30代超えたあたりから新しいことを覚えるのが億劫になってきます。そこからはどんどん停滞が始まってしまうんです。

 

―髙橋:改善するために何か取り組まれていますか?

全社員に向けて共通の技術を学ばせたいという想いが一番強かったので、林さん(※)にお願いしてPythonの技術研修を6月から始めました。(※:株式会社Q[シー・エス・エスグループ]執行役員社長兼COO)

 

※詳しい話はこちら↓

blog.css-net.co.jp

 

最初に林さんにお願いしたのは「とにかくゆっくり進めてください」と。確実に前に進めるように、何も知らない人でも聞いたら分かるように進めてほしいと話をしました。

 

私はリアルタイムで参加できないことが多いので、録画した動画をみているのですが、参加者の名前を見たら年配の方も参加されていて、とてもいいなと思いました。

 

この取り組みがもう一歩進み、会社の中で当たり前の取り組みになれば、どんな現場であろうと、誰であろうと、新しく学ぶことは出来るんだと意識してもらえるようになればいいなと思っています。

 

技術者に限らず「新しいことを学ぶ」というのは仕事をしていれば、当たり前のことだと思いますので、当たり前のことを当たり前に出来る会社にすることが大切だと思っています。

 

―佐川:新しい技術を学ぶことを喜びとしてほしいですよね。先ほど人によって得意不得意様々であるということを言いましたが、出来ればその「得意なこと」を活かせる環境があることをうちの会社で成立させていきたいなと思っています。

そうですね。なので、社内研修会が自発的にどんどん立ち上がっていくようになればいい会社になるんじゃないかなと思っています。例えば2年目の社員が基本情報処理の講師となって毎年新人に教えることを伝統にするとかね。資格を持っていなくても講師になれますし、人に教えることで大きな学びとなりますので、資格がなくても講師をやることに負い目を感じる必要はないんです。

 

―佐川:他社さんでは1日30分とかの軽いボリューム感で、個室ではなくオープンスペースで研修を行っているところもあるんですよね。うちもラウンジスペースがありますし、人が自由に出入り出来るところで、わざと周りの人にも内容が聞こえる感じにして人を巻き込みつつやりたいですね。

そうですね。まず第一歩としてPythonの技術研修をやっていますが、今後はもっと幅広にやっていっても良いだろうなと思っているんです。例えば業務知見のひとつをとっても、証券の株式についてやってみよう!とか。じゃあ実際に株を買って儲かるのかみんなでチャレンジしてみよう、とかも良いんじゃないかと思っています。例えば元手10万円で株を買って、1ヶ月後の結果をみんなで勝負してみようとかね。今は少額でも購入できるので。

 

―佐川:シミュレーションできるようなアプリもありますよね。実際にやってみたほうが分かりやすい。

これから高校生も投資の授業が始まるっていうのを聞いたことがありますが、今の社会人って投資の勉強をしたことがないじゃないですか。だからみんなでやってみればいいのかなと。当社は証券の開発が強いとは言われているけれど、技術者自身は、株を買ったことがない人も多いし、NISAって聞いたことあるけど詳しくは分からないという方も多いと思うので。だからこそやりながら覚える研修もいいんじゃないかなと思っています。

 

―佐川:受験勉強みたいな詰込み型の勉強ではなくて、周りとコミュニケーションを取りながら気楽にやっていけるといいですよね。世の中にある仕組みを実際に体験しながら楽しく学んだうえで、我々はどうするべきかを考えるのが一番いいのかな。

本部長になってPythonの技術研修を始めて。新しいことを学んだほうが良いよ!と言うだけじゃなくて、まずやってみて、良かったことはそのまま進めたり、悪かったことは反省点を活かして改善することで少しずつでも先に進んでいけたらいいですね。

仕事とは違う意味で、みんなでコミュニケーションする場としても活かしたいですね。ただ、気になることがあって。今は原則テレワークなのでオンラインで技術研修や会議を行いますけど、カメラをオフにする方が非常に多いんです。。

 

―佐川:多いですよね。言葉だけだと半分くらいしか情報って伝わらないんじゃないかと思っていて。本当だったら顔の表情や身振り手振り、空気感も含めてコミュニケーションを取っていくことが必要だと思うんですけど、シャイな方も多いので皆さんカメラをオフにしちゃっていますよね。オンにすることを強制はしてないんですけど、やはり顔を見れた方が意思疎通がしやすい。その人の状態も分かりますし。若干ウェブで不都合がある点もありますけど、そこも工夫してうまく出来ると思うので。

そうですね。まだ研修慣れもしていないし発展途上なので、やっていく中で追々変えていけばいいかなと思います。

 

また、年に一回全社総会をやっていますけどそのあとの懇親会になるとすぐに帰ってしまう方がいるじゃないですか。やっぱり知り合いや話す相手もいないと相当苦痛だと思うんですよ。

なるべく課会とか研修会とか、そういうところで人との接点や繋がりが持てると「ああ、あの人がいるから話せるな」となれると思うんです。なので、そういった場を作ることが会社としてすごく大事なんじゃないかなと思っています。

 

―髙橋:現場の人以外につながりってなかなか持てないですもんね。

現場の人以外の繋がりって今は同期くらいじゃないですか。仲の良い同期も会社を辞めてしまったら、話す相手がいなくなってしまう。そうなってくると「会社という組織の中にいる自分」っていうのがやっぱり居づらくなっちゃうんですよね。

だからこそ、交流を取れるイベントをもっと頻繁にやっていって、同じ会社の中でも繋がりがなかった人とどんどん話す機会を作りたい。趣味の話でも何でもいいと思うんですけど、社内で共通点をもった交流の場をどんどん作っていかないとと思うんです。ただ働いて給料をもらうだけだとうちの会社に所属する意味はなくなってしまうので。

 

―佐川:極端な話、研修も勉強するのは目的の3割から4割程度で良いからお互いどんどんコミュニケーションを取っていってほしいですね。異なる実績や経験を持った人がコミュニケーションをとることで、新しい発想も生まれるかもしれないし。

もっと繋がりが強くなれるような会社にしていくことがわたしの願いでもあります。仲間意識とか強要するつもりはないですけど、皆さんが自分にとって居心地の良い会社となれれば良いなって思います。

 

なんでも受け入れられる間柄へ

―髙橋:今後シー・エス・エスをどのような会社にしていきたいですか?

もう少し笑顔が多い会社にしていきたいなと考えています。

 

私のところに何か報告するときに、険しい顔をしている方ばかりなんです。会議に出ていても険しい顔をしてきつい報告ばかりしていて。それではつまらないじゃないですか。会議一つとっても厳しいことはたくさんあるかもしれないですけど、もう少し前向きに問題解決して、前に進んでいかないといけないと思うんです。つらいことや厳しいことをもう少し笑顔で話しながら、きつい時間を少しでもなくせるようにして、楽しく前向きに考えられるようなマインドになれる会社にしていけたら良いなと思っています。

 

―佐川:河村くんは会議で発言する際に、よく「こういう需要があるからこういうのを試してみたい」とか次に繋げようとしていることが多い気がしていて。そういった話を皆さんでもっとしてくれると会議の雰囲気も明るくなるんじゃないかなあと思いますね。今は現状の報告ばかりになってしまっているからもっとこういうことに取り組んでみようとか、そうでなくても業界内でこんな良いニュースがあったよとかそんな話でも良いかなと思うんですけど、会議ももっと前向きな話とか楽しい話とか、良い雰囲気にしていきたいですね。

ぶっちゃけ働くことってしんどいことが多いじゃないですか。だからと言ってみんながみんな険しい顔していてもお互い嫌になっちゃうだけ。例えば眉間にしわを寄せた人たちの会議に毎週出るのは苦痛ですよね。報告や連絡だけが会議じゃないと思うんです。問題解決をパズルゲームのように楽しく考えて、新しいアイデアを出せるような環境にしていかないと発展しない。

 

変な意見を言うと場の空気が悪くなっちゃうことってどうしてもあるじゃないですか。だから発言したくないって思う人も多いと思うんです。でもそんなことがないように、受け入れられるような間柄になって、その上でいろんな意見を言い合えば新しいことも見つかるだろうし、打開策ももっと出てくるんじゃないかなと思います。意見に正解なんてないって思っているので。そんな社風になれればもう少しみんながハッピーになれるんじゃないかなと思います。