0.はじめに
皆さん初めまして。エンタープライズソリューション部の従業員Aです。
日に日に暖かくなり、桜も散り始めました。(コロナ禍のため、”お花見”ができないのが残念です。)
季節の変わり目、体調を崩さないようにしたいものですね。
さて、今回は私が携わっている「RBAによる運用作業の自動化」についてお話ししたいと思います。
1.RBAとは
皆さんの中にはRPA(RoboticProcessAutomation)の方を見聞きする機会が多い方もいらっしゃるのではないでしょうか。
RBAもRPAも共に『業務の自動化をする技術』という意味では同じですが、それぞれ対応範囲が異なります。
RBAはコマンドを実行することによりサーバ等の操作を行う業務を自動化します。
GUI操作(マウスのクリック等)を行う業務には対応できません。
半面、RPAはGUI操作を行う業務を自動化します。
RPAについては過去の記事をご参照ください。
では、具体的にRBAとは何かについてお話ししたいと思います。
RBA(Run Book Automation)とはサーバ等の運用管理を自動化できる技術です。
システムの運用管理を担当する者は様々な運用管理ツールを利用して、運用管理を行っています。
システムの規模や種類によって様々ですが、一般的にシステムの運用は運用担当者が対応を行う必要があります。
RBAでは一連の運用プロセスを自動化することにより、運用担当者が行っていた業務を削減することができます。
2.運用プロセスの自動化
私は某大手企業のシステム保守について自動化可能な定型作業と定期作業を自動化しました。
従来、作業員を配置して実施していた作業を自動化することによりコストの削減に繋がりました。
2-1.定型作業
運用しているサーバで異常を検知(所謂、障害の発生を検知)した際に決められた手順による作業を行うなど、ある一定の手順に従ってコマンドを実行するような作業を定型作業といいます。
例としては下記の流れになります。
①障害の発生を検知
②用意していたRBAの実行
・異常があったサーバに対して、状態を確認するコマンドの実行(情報採取)
・プロセスの再起動を実行するコマンドの実行(障害復旧)
③必要に応じて採取した情報を保守ベンダーへ連携し障害調査を依頼する
2-2.定期作業
運用しているサーバに対して、ある一定の間隔で繰り返しコマンドを実行するような作業を定期作業といいます。定期的なバックアップ取得や運用ログの取得、ローテーションなどを行います。
例としては下記の流れになります。
①指定した日時の到来
②用意していたRBAの実行
・処理対象のサーバに対してバックアップ取得のコマンドを実行(バックアップ取得)
・処理対象のサーバに対して情報取得のコマンドを実行(情報採取)
③取得した情報を管理証跡として保管
3.終わりに
昨今の働き方の変化により在宅ワークの割合が増えてきました。
システムの運用管理においても自動化を進めることにより、在宅ワークでも安全に対応できるようになると考えてます。
コロナ収束まではまだまだ時間が掛かりそうですが、ご健康とご活躍をお祈りします!
お読み頂きありがとうございました。