会計システムの保守運用業務について —固定資産管理をご紹介—

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皆さん、こんにちは。エンタープライズ・ソリューション開発部の星野と申します。

現在はシステム開発会社に常駐し、会計システムの保守運用業務に従事しています。

 

業界経験約30年、開発の楽しさに出会ってからたくさんの業務を経験してきました。

 

今回は、私の簡単な経歴と現在の業務内容についてお話しさせていただきます。

 

1.経歴について

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上述したように、業界経験は約30年になります。

プログラマー、システムエンジニア、プロジェクトリーダーと色々な役割を経験させていただき、それぞれの役割でのやりがいを感じながら現在まで業務を行ってきました。

 

中学生の頃にコンピューターに興味を持ち、最初はベーシック・マガジンという月刊誌を購入し、本に載っているBasic言語のプログラムをパソコンに打ち込んで実行して遊んでいました。

その後は自分でもBasic言語で簡単なゲームなどを作って遊ぶようになりプログラミングの楽しさを知りました。

 

社会人になり、昼は会社で仕事として業務アプリケーションを開発し、夜は家で趣味としてC言語とDirectXで簡単なゲームやスクリーンセーバーを作成したり、Windowsのデスクトップ画面のスタートボタンを削除したりして楽しんでいた時もありました。

 

現在はシステム開発会社に常駐し、会計システムの保守運用業務に従事しています。

Windowsのリモートデスクトップ接続を利用したクライアントサーバーシステムで、ユーザー会社様の会計情報をサーバーで一元管理しています。

2.12年にわたって現在のプロジェクトに参画

当システムには2007年の開発プロジェクトから参画しました。

過去に固定資産管理のパッケージソフトウェアを開発・販売している会社様の開発プロジェクトに参加していた経験があり、その経験から当開発プロジェクトでは固定資産管理のチームリーダー・設計者を担当しました。

 

開発期間は約2年。開発ピーク時は約80名がプロジェクトに参加していました。

外部設計から総合テストまでを行い、2009年にシステム稼働と同時に保守運用業務を開始しました。

 

2015年に自社都合で別プロジェクトへ異動することになり当システムの保守運用業務から一旦離れましたが、2016年に当システムの保守運用メンバーの異動に伴いお客様マネージャーからご依頼をいただき再び当システムの保守運用業務に復帰しました。

 

結果として現在まで約12年の長きにわたり当システムの保守運用業務を続けてきました。

3.会計システムについて

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会計システムの機能は主に「仕訳登録、固定資産管理、EDI取引管理、営業実績管理、会計・決算帳票出力、月次締め処理」などがあります。

 

システム構成としては各ユーザーがリモートデスクトップ接続で画面入力操作を行うフロントサーバー、業務処理を行うアプリケーションサーバー、情報を保存するデータベースサーバー、他システムとのデータ連携を行うインターフェースサーバーなどのサーバー群で構成されています。

 

現在は数名のチームで保守運用業務を行っており、主に日次・月次の定例作業、お客様からの問い合わせ対応・依頼によるデータ修正、組織再編に伴うマスタ更新やデータ移行、クライアント端末の設置・撤去に伴う改廃作業などの作業を行っています。

 

お客様から機能追加・改修の要望をいただいた場合は要件定義から設計、製造、テスト、リリースまでの一連の作業を実施します。

4.固定資産管理とは?管理の方法は?

私が主に担当している固定資産管理について、仕訳の登録と併せて簡単に説明します。

4-1.固定資産管理とは?

まず、固定資産についてご説明します。固定資産とは、事業を行ううえで、組織が販売を目的とせず所有している様々な資産です。有形固定資産、無形固定資産、投資その他の資産の3つに分類されます。具体的には、土地・建物・出資金・パソコン・ソフトウェアなどです。

 

固定資産管理とは、上述した固定資産、つまり企業が長期間所有する資産を適切に管理し、内容を正確に把握するための一連の作業を指します。

4-2.借方と貸方に情報を入力する

固定資産の管理は、固定資産を取得した時から始まります。

仕訳では左側(借方)と右側(貸方)に勘定科目や金額などの情報を記入します。

商品を売って現金を受け取ったときには、左側(借方)に「現金」、右側(貸方)に「売上」と記入します。

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固定資産の基本的な管理としては取得、減価償却、除却の順番で処理を行います。

4-3.取得の計上をする

最初に固定資産の購入をした時に「取得」の計上を行います。

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4-4.減価償却をする

取得後は毎月の会計処理として「減価償却」を行います。

減価償却とは取得に要した支出を耐用年数の期間で費用配分する手続きです。

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パソコンの耐用年数は4年ですので4年間で備忘価額1円まで減価償却を行います。

耐用年数とは固定資産が利用に耐える年数であり法人税法で細かく設定されています。

備忘価額とは資産が存在することを忘れないように帳簿に残しておくための金額です。

 

実際には法人税法で定額法や定率法などの償却方法ごとに定められている減価償却費の計算方法に従い毎年の償却限度額を計算し、さらに各年の償却月数に従い毎月の減価償却費を計算します。

4-5.除却をする

最後に固定資産を廃棄・処分する時に「除却」を行います。

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固定資産管理としては他にも、

  • 固定資産を売り渡す「売却」
  • 仮勘定資産を固定資産に振り替える「振替」
  • 固定資産の価値を適正な価値に減額する「減損」
  • 通常の減価償却とは別に経費の追加計上ができる「特別償却」

などがあります。

5.まとめ

簡単ではありますが、固定資産管理についての説明をさせていただきました。

システム開発をするにあたって、単にシステムを開発するための知識を持っていればいいというわけではなく、その業務に関する知識も持っている必要があります。

 

大変なことも多いですが、考えることも多くやりがいを感じられる仕事です。

本記事を通して多少でも興味を持っていただける方がいらっしゃったら幸いです。