1.はじめに
皆さんはじめまして!
保険システム開発課の才所(さいしょ)です。
本日は現在参画させて頂いている某生命保険会社/資産運用部門の改革プロジェクトについてです。
生命保険会社様ではお客様からお預かりした保険料を将来的に保険金の支払いなどに備えるため、安定的な資産運用を行っています。
資産運用先には公社債・株式・外国債券、貸付(融資)、不動産投資などがあります。
その中で公社債などの有価証券分野の改革プロジェクトでPMOとして参画させて頂いておりますので、PMOについてお話させて頂きます。
最後までお付き合い頂けると嬉しいです。
2. PMOの立場
PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)といえば、一般的にプロジェクトを円滑に遂行させることを目的として、PM(プロジェクトマネージャー)を補佐しながら、プロジェクト管理するチームのことです。
プロジェクトを推進する役割で、システム構築するための設計・開発・テストなどは行わず、進捗管理や品質管理などの付帯作業が主な役割のため、事務作業ばっかりで裏方的なイメージが強いと思われがちです。
実際にこの業界に入ってくる多くの方は、設計、開発、テストなどバリバリに「もの作りがやりたい!!!」という方が多いと思います。
ですが、プロジェクトを成功させるためには、モノを作るだけではなく、ステークホルダーへプロジェクト状態を正しく知ってもらう必要があります。
システムを使う人たちやお金を出す人たちから考えると、どんなシステムがいつ・どれくらいで出来るのかわからないと、とても不安です。
問題が発生したときなどに、何が問題なのかを正しく知ってもらう必要があります。
そうしないとどう対処してよいかわかりません。
自分たちを守るうえでも、プロジェクトの状態を正しく把握し、報告することはとても大切です。
「お金は出すけど、口は出さない」ってのが理想ですが・・・子育てもそうですが、黙って見守ることは難しい。
そのためのお手伝いをさせて頂くのが、PMOの仕事だと考えます。
3.プロジェクトを円滑に進めるために
PMOは、設計・開発などを行っていないため、実際の進捗や品質の状態はわかりません。
開発者の皆さんに、状態を正しく報告してもらう必要がありますが、多忙な方が多いことや、正直に申しますと若干そういった報告が苦手な方もいるため、作業は後回しになりがちです。
なので開発者の皆さんに、すっきりと気持ち良く、負担なく楽にそういった報告をしていただくために、痒い所に手が届くような細やかなコミュニケーションスキルがとても重要で、親切・丁寧をモットーに日々いろいろな工夫を心がけています。
すべて100%ではなく、重要な事はキッチリと、そうでもない事はそれなりに、と使い分けも必要です。
また、皆さんから報告いただいた、進捗や品質の状況を確認・分析し、ステークホルダーの方々に正しく理解してもらうための報告資料を作成する文書作成スキルも必要で、皆さんの頑張りをアピール(ちゃんとやっているよ)するように心がけています。
意外にも、プロジェクト管理に関するスキルだけではなく、開発者の皆さんと共に歩いて行けるよう(絵に描いたモチにならないよう)に、設計・開発に関するスキルも必要な、とても重要でやりがいのある役割です。
ただ、今までの経験上ですが、プロジェクトを推進するPMOなどが、率先して目立つプロジェクトはあまりうまくいっていない気がするので、開発者の皆さんを陰ながら支える気持ちでいます。
4.最後に
自分を含めたプロジェクト関係者全員が健康を第一に「楽しいな」「良かったな」と思えるようなプロジェクトを目指して頑張っています。
株式会社シー・エス・エスは随時、業務に関するお悩みを受け付けています。
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