スナップショット機能を利用した差分データの作成方法(MotionBoard使用)


皆さんこんにちは!イノベーションLABのS.Yです。
MotionBoardで週次の差分データを作成する機会があったので、今回はMotionBoardのスナップショット機能で、差分比較をする方法についてご紹介したいと思います。
MotionBoardのスナップショット機能は、ボード(ダッシュボード)の特定の状態をキャプチャして保存する機能です。この機能を利用すれば、データやグラフの一時的な状態を保持し、後でその状態を再度確認することができます。

※弊社は、MotionBoardなどデータ分析ソリューションを複数提供しているウイングアーク1st株式会社のパートナー企業です

1.差分検知とは

データを更新した際に更新前と更新後に出てくる差異を比較したものです。
例えば最新のデータと過去のデータを比較し、追加されたデータを検知することができます。
追加された差分データの場合、下記の図のようにDIFF_FLGにADDと表示されます。

2.前提条件

2-1.環境

  • MotionBoard Cloudバージョン: Ver.6.4
  • Google Chromeバージョン: 119.0.6045.161
  • 使用するデータソース: Excelファイル

3.差分データの作成方法

管理からボード編集をクリックし、ボード編集画面にします。

管理から格納データ管理を選択し、データストレージ管理を選択します。

データストレージ管理画面が開らいたら明細タブを開き、新規作成を選択します。

データソース選択画面が開かれます。使用した差分を取りたいデータソースを選択します。
接続先はexcelを選択し、商品マスタ.xlsxを選択します。

データストレージテーブルが開かれるのでOKをクリックします。

データストレージ詳細設定(明細)が開かれます。
差分比較の利用するにチェックを入れ、詳細設定をクリックします。

差分比較詳細設定では比較する項目を設定できます。
種類で項目ごとに比較キーや差分抽出対象を選択します。

種類で選択可能な値は以下の通りとなっています。

種類 説明 表示カラー
比較キー 一意の値を持つ項目の場合に選択します。※一意とは重複がないことです。
1つの比較キーで一意にならない場合には複数選択し、一意になるように選択する必要があります。
ピンク
差分抽出対象 指定した世代の値と比較し、差分を出す項目の場合に選択します。
そのまま出力 値をそのまま出力する項目の場合に選択します。
出力しない 値を出力しない項目の場合に選択します。 グレー


続いて実行ユーザースケジュールを設定します。
実行ユーザーではスナップショットを作成するユーザを設定します。
実行期間ではスナップショットを作成する期間を設定します。終了日を空白にすると無期限にできます。
繰り返しタイプではスナップショットを作成する間隔を設定します。
設定ができたらOKをクリックします。

データストレージ管理に作成したスナップショットが追加されていれば完了です。
設定した作成日時のまで待つかタスク実行ボタンをクリックするとデータが作成されます。

4.差分データの使用方法

作成したデータはデータソース選択DataStrageに格納されています。

今回作成した設定で下記3つのデータソースが作成されます。

  • 商品マスタ
    • スナップショットが書き出されるテーブルです。スナップショットの履歴番号や作成日などの項目が書き出されます。
  • 商品マスタ_DIFF
    • 差分が書き出されるテーブルです。比較元の項目値や比較先の項目値、比較元の項目値と比較先の項目値の差などが書き出されます。
  • 商品マスタ_LOG
    • ログ用テーブルです。書き出された総データ件数やエラーが発生した場合にエラー内容が書き出されます。



商品マスタ_DIFFのデータで集計表を作成すると、スナップショットの作成日時、比較結果、最新の値段、比較対象の値段、差額をそれぞれ表示できます。

5.まとめ

差分データの作成方法は以上となります。
このデータを他のデータと結合したり、絞り込みをしたりなど他のデータソースと同じような使い方ができますので是非いろいろ試してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

6.この記事を書いた人


ニックネーム:S.Y
経歴:入社3年目です。webシステムの開発に携わったのち、MotionBoardツールを使いダッシュボードの作成する案件に参画しました。
一言:写真は実家の犬です。年に数回会うのが楽しみです。

7.参考