【業務紹介】IFAの概要とポータルサイトの開発

皆さんこんにちは、ファイナンシャル・ソリューション開発部の今村です。

私は現在、あるネット証券のIFA向けのポータルサイトの開発を行っています。

今回はIFAについてお話ししたいと思います。

 

1.初めに

みなさんは、「IFA」という存在を知っていますか?

少し話しがそれますが、私は入社してから主に証券に関わる業務に携わってきました。

 

若輩の頃に先輩からの助言で、証券知識を得るには実際に株の取引をやってみるのが近道と聞き、あるネット証券で口座を開設しました。

しかし、あまり勉強もせず、直感や投資家のつぶやきなどに踊らされて取引を行い、結果痛い目をみました。

 

そもそも、株取引を生業としているプロ集団と同じ土俵で戦わなければならないので、儲けるにはそれなりの知識が必要となります。

しかし、証券には難しい専門用語が多いので覚えるのが難しく、そもそもそんな時間や労力をかけられなかったりします。

 

そんな時、てっとり早く専門家に相談してしまうという手があります。

その相談相手に「IFA」がいます。

 

前置きが長くなってしまいましたが、IFAがどのようなものかもう少し詳しく説明していきます。

2.IFAとは

IFAとはIndependent Financial Advisor(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)の略で、独立・中立的な立場から資産運用のアドバイスを行う専門家です。

ただ単にアドバイスするだけでなく、提携している複数の金融機関から株や債券、投資信託といった金融商品を選択して、顧客のために売買の仲介が可能です。

3.IFAに相談するメリット

IFAに相談するのには大きく2点のメリットがあります。

①「顧客のために」という観点に重きを置いた提案が期待できる

銀行や証券会社といった金融機関では、「企業を維持するために」といった観点から、どうしても利益優先の販売方針やノルマを優先させるケースが出てきます。

 

一方、IFAは提携先の証券会社から販売方針を指示されたり、ノルマを課されたりすることがありません。

IFAそれぞれが独立性を保ち、多様性を持つことで、証券会社側にも、顧客の幅が広がるというメリットがあるからです。

 

また、IFAのほとんどは、小規模です。そのため、既存金融機関のようにシステムへの投資や人員を多く抱えているわけではありません。

身軽であるがゆえに、「顧客のために」という観点に重きを置いた提案が期待できるのです。

②資産運用から相続まで幅広く相談でき、アフターフォローまで一気通貫で対応してもらえる

IFAの魅力は、その独立性に加え、資産運用やマネープランから相続といった幅広い相談に対し、顧客に寄り添ったアドバイスを行う点にもあります。

弁護士や税理士など、外部の専門家と連携し、顧客に合ったサービスを提供する場合もあります。

 

さらにIFAは、具体的商品にまで踏み込んだアドバイスが可能で、購入からその後のアフターフォローまで、一気通貫でサポートをしています。

4.IFA向けのポータルサイトの開発について

冒頭で記述した通り、私はあるネット証券会社(若輩の頃に口座を開いた証券会社です)のIFA向けポータルサイトの刷新対応を行っています。

IFAは当該ポータルサイトを使用し、契約を結んでいる投資家の注文を行ったり、約定や資産状況を確認したりします。

 

IFAビジネスは中長期の対面ビジネスの根幹となる、注力する領域であり、IFAポータルに対する不満を放置した場合、顧客離反の恐れがあるため、不満解消を最優先で対応する必要があります。

また、新規顧客獲得のため、IFAポータルのユーザビリティ向上がとても重要となります。利用者の年代は幅広く、PCの習熟度には個人差があるので、画面のレイアウト、ボタン配置、色、文字サイズ、画面遷移やボタン押下時の挙動などに配慮しています。

 

いくら取引にかかる手数料が安かったり、サービスがよかったとしても、操作するシステムの画面デザインや操作性が悪かったり、処理が遅かったりセキュリティが甘かったりすると顧客は離れていくことになります。

それは、どのシステムでも同じことがいえることだと思いますが。

5.最後に

今回は主にIFAについて説明しましたが、証券口座を開設している人やこれから開設を考えている人も、IFAに興味を持たれた方はそういった業者が存在するということを頭の片隅にでも覚えていただけたらと思います。

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