【社会保険の基礎知識】保険料や健康保険で得られるサービスについて

こんにちは。株式会社シー・エス・エス、エンタープライズ・ソリューション開発一課の二年目、NTです。
私は配属から約一年、社会保険システムの保守をしています。社会保険のシステムを担当するにあたり、業務についてしっかり把握する必要があります。そこで得た知識を、今回皆様にご案内しようと思います。

社会人になると、初めて自分の給与から税金や社会保険料が引かれて
「こんなに引かれるの!?」と思ったことのある人も多いのではないでしょうか。
ただ、それでもそのお金が何に使われていて、自分たちにどのようなサービスが提供されているのか調べた人は少ないと思います。
実際、私も業務を通して社会保険について知識を増やしてきましたが、 実生活であまり情報を得る機会がないなと思っていました。

そこで、今回は社会保険の基礎知識についてお話させていただこうと思います。

1.社会保険の基礎知識① 社会保険料について

社会保険料は、まず4月~6月の給与支給額の平均をもとに算出された標準報酬月額と保険料率から決定されます。

標準報酬月額とは、社会保険料を計算しやすいように、給与を金額毎に50等級に分割したものです。
そしてこの標準報酬月額は、9月~翌年8月まで適用され、標準報酬月額にそれぞれの保険料率をかけた金額の半分(事業主と折半)が保険料として課されます。

 

2.社会保険の基礎知識② 健康保険で得られるサービスについて

2-1. 高額療養費・付加金

高額療養費は、受けた治療の医療費が高額になり、自己負担額が一定額(自己負担限度額)以上となった場合に、
健康保険組合から「高額療養費」の支給を受けることができるという制度です。
そしてこれは国で定められた制度ですが、さらに健康保険組合によって高額療養費の支給に加えて、付加金を支給する健康保険組合もあります。

当社が加入している健康保険組合(TJK)では、2万円を超える自己負担額に対して「付加金」が支給されるので、実質負担は2万円で済むということになります。

高額療養費・付加金はおよそ数か月後に給付金として支給されるので、病院の窓口では高額の医療費を払わなくてはなりません。
そんな時に、健康保険組合から限度額認定証を交付してもらうことで、窓口での負担金を最初から自己負担限度額のみにすることができます。
限度額認定証を交付してもらうには、健康保険組合に申請が必要になるので、医療費が高額になることが分かった時点で申請するのが良いです。
※マイナ保険証を利用している場合、限度額認定証が不要になることもあるので加入している健康保険組合サイトを確認してみてください。

また高額療養費の計算方法などは、弊社エンタープライズソリューション部の鈴木さんが書いたブログで詳しく説明されているので、こちらを参照してみてください。

2-2. 傷病手当金

傷病手当金は、下記4つの要件に該当している場合に健康保険組合に請求できる給付金です。

①業務外の事由による病気やけがの療養のために仕事を休んでいること
②仕事に就くことができない状態であること
③連続する3日間を含み4日以上仕事を休んでいること
④休んでいる期間について給与の支払いがないこと

2-3. 健康診断

先ほど、3割負担という言葉がでてきましたが、健康診断は保険適用外になるため、全額自己負担しなければなりません。
しかし労働安全衛生法第66条に基づいて事業者は労働者に対して健康診断を実施しなければならず、労働者は受診する義務があります。
そこで各健康保険組合は、年一回など回数を制限して健康診断の費用の一部を負担するというサービスを提供しています。

当社が加入している健康保険組合(TJK)では、被扶養者が無料で受けることのできるD検診などが提供されています。
詳しくは、健康保険組合のホームページから年齢や性別によって受けられる検診の種類が調べられるので確認してみてください。

2-4. 保養施設

保養施設は、健康保険組合に加入している被保険者本人や家族が比較的安い料金で利用することができる宿泊施設のことです。

当社が加入している健康保険組合(TJK)では、2024年度で全国の保養施設として145か所が利用可能となっています。
ぜひ、行ってみたい地域に保養施設があるかホームページから確認してみてください。

 

3.終わりに

今回は、社会保険の基礎知識についてお話させていただきました。
僕自身、知らないことも多いですが、これからも少しずつ知識を蓄えて業務に向かっていきたいと思います。

皆さんも若いうちは健康保険組合のサービスを利用する機会は少ないかと思いますが、
いずれ利用する機会が訪れると思いますので、そのような時に知らなかったとならないように知識を得るきっかけになれば良いなと思います。

 

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4.この記事を書いた人

【ニックネーム】NT

【経歴】入社2年目
配属以降、JCLやアセンブラ、COBOLといったホストで使われる言語を学びながら、社会保険システムの保守業務に従事しています。
【好きなこと】ゲームと甘いスイーツ
【ひと言】プロフィールの写真は、私が去年、山梨に旅行に行った際に撮った最高傑作です。ぜひ見てください。