遠方の実家からテレワークをした話

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皆さんこんにちは。デジタルマーケティング本部の髙橋です。

 

今後もテレワークが続きそうな気配ですね。

私が勤務している会社も2020年4月の第一回の緊急事態宣言からすぐに原則テレワークとなり、今に至ります。

 

この度、試験的に通勤圏外の実家から1か月程テレワークしてみてくれるかな、というお話をいただき、8月末から9月末までの1か月間実家に帰ってテレワークを行いました。

 

 

1.実家でテレワークをすることになった経緯

現在、弊社の制度では通勤圏外よりテレワークをすることは許可されていません。コロナ禍以前は会社に出社することが当たり前だったため当然首都圏近辺に自宅を構える方がほとんどです。

 

弊社代表佐川の想いとしては、今後遠方の実家からでもテレワークが出来る制度を整えていきたい、とのこと。その考えに至った理由として下記が挙げられます。

 

※2022年5月追記

2022年2月1日より遠方テレワークが適用となりました。

(介護などのやむを得ない事情がある方のみで、会社判断が必要)

1-1.介護

「介護離職」という言葉があるように両親の介護のため実家に帰らなくてはならず、やむを得ず退職される方が弊社に多くいます。30代~40代の方がほとんどであり、高い技術力を持った方が辞めなくてはならないのが現状です。また、地方の実家に戻っても職がないという問題があります。

テレワークを活用することによって、介護と仕事を計画的に進めることができ、貴重な人材の退職を食い止めることができます。

1-2.災害

弊社は五反田に本社を構えておりますが、もし本社近辺で首都直下地震などの災害が起き本社が機能しなくなった場合、業務に支障が出てしまいます。

その場合、遠方にいても勤務することが出来れば業務を問題なくリカバリーすることが出来ます。

1-3.家族間のつながり

今まではお盆だけ、年末だけ等大型連休のみでしか帰省できず家族と会えませんでしたが、実家でもテレワークをすることが出来るようになれば、今までよりも長く帰省出来るようになるため、家族との時間が格段に増えます。

 

これらの理由から自宅に限らず実家でもテレワークが出来る制度を整えていきたいと考え、今回私が試験的に1か月間実家に帰ってテレワークをすることになりました。

2.実際に行ってみて

家から出てもう何年も経ちます。実家にはもう自分の部屋が無いため、集中して仕事が出来るのか不安でした。最初の頃はどこが一番落ち着けるのか、場所を点々とする日々でした。

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和室で行なったり…

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ダイニングで行なったり…

朝は和室など一人きりになれる場所でWEB会議に参加&仕事をし、日中は両親とも仕事で家には誰もいないのでダイニングで仕事をしました。

3.実家でテレワークをするメリット

実家でテレワークをすることで感じたメリットはこちらです。

3-1. 家族との時間が増えた

コロナ禍、首都圏だとどこに行っても室内、人が多い、電車移動。そのため引き籠ってばかり。

逆に実家では行く場所はほとんど屋外、人が全然いない、車移動。とても自然が豊かな場所にあるため週末は車に乗って家族といろんな場所へ行きました。

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私にはもうすぐ2歳になる姪がいるのですが、生まれて数か月後にはコロナ禍になってしまったためあまり会えておりませんでした。2週間の自宅待機をし、PCR検査を行ってから帰ったため気負うことなく会え、毎週沢山遊ぶことが出来ました。近所の公園などですが、遊んでいる姿を見ているだけで幸せでした。(実家を離れた今でもよく私の名前を呼んでいるらしく、、愛おしくてたまりませんTT)

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3-2.体を動かせる

私は地方出身のため、現在はオフィスに通える距離で一人暮らしをしています。平日は全く人に会わず、外にも出ず(たまにまとめて買い物する程度…)。これはまずいと思い今期から本格的に運動を始めました。新型コロナ感染を避けるためジムやスタジオには通わずすべて宅トレ(YouTubeやZOOM)です。

 

実家では以前通っていたスタジオがあり、空気除菌システムが導入されているため安心(かつやはり人が少ない)、とのことで一か月契約をして週4~週5ペースで毎日ヨガに通いました。また、歩いてスタジオに向かうためヨガの前後に20分のウォーキングも取り入れることが出来ました。

 

一時間座り続けると22分寿命が縮むと言われています。そのため、一時間に一回、5分間は立ち上がることが推奨されていますがアパートだと狭いため、5分立っていることがなかなか出来ません。実家は一軒家なので休憩のタイミングで掃除機をかけたり家の中を歩き回ったりと単純におうち時間での活動量も増えました。

3-3.四季が感じられる

実家は高い建物が全くないので少し山の方まで車を走らせれば周りは田んぼや畑ばかり。空気も透き通っているからか、空の青さと山の緑のコントラストがはっきりと見え遠くの山々が非常に綺麗に見えます。丁度稲刈り直前のタイミングで帰省していたので輝く田んぼの稲穂に出会えました。

都会でももちろん木々の移り変わりや気温の変化で季節を感じることができますが、自然が多い分、より季節の変化をはっきりと感じることが出来ます。

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大人になって地元を離れてから自然の魅力をより強く実感できるようになりました。

3-4.心がのびやかになる

3-3でも述べたように、自然に囲まれることはとても気持ちが良いです。息を吸うだけで体の隅々まできれいになるような気分になります。

また、家族と触れ合うことで一人ぼっちで鬱々と取り組むテレワークよりもとても心が軽くなります。その日に起きたなんでもないような出来事を話す、一緒に食卓を囲んで美味しいと言う、そんな当たり前のようなこと一つ一つがかけがえのない時間となり、しっかりとリフレッシュすることが出来ました。

4.実家でテレワークをするデメリット

一方、実家でテレワークをすることで感じたデメリットはこちらです。

4-1.環境が整っていない

テレワークに最も欠かせない点は、Wi-Fi環境です。これは事前に必ず確認しないと何も仕事が出来ない状況になってしまいます。我が家は問題なかったですが、Wi-Fiをひいてない場合やネット環境が地域の関係上うまく整えられない可能性もあります。

この点は、自分で要確認・要事前準備することが必須です。

 

また、日中誰も家にいない環境であったため特に問題はありませんでしたが、家族がお休みなどで在宅の場合気が散ってしまう可能性があります。

4-2.トラブル対応時にすぐに出社することが出来ない

私は出社して対応するような業務が基本的にないため、全く問題なく業務に取り組むことが出来ましたが、トラブル発生時に出社する必要がある業務を行っている方は対応が厳しくなってしまうという可能性があります。

 

テレワークは必ずしも全員が取得できるわけではなく、事情によりテレワークを行えない人もいます。そのような場合、従業員から不平・不満が生まれてしまうことも事実です。

 

どちらも可能性の範囲としてデメリットを述べさせていただきましたが、私自身実家で働くことでデメリットを感じることはありませんでした。

5.結果として

環境が変わったからと焦ることもなく、とても集中出来ました!

コロナ禍でテレワークが当たり前となっていたおかげで作業場所がただ変わったという印象を受けただけでした。また、弊社は完全ペーパーレスのため、PC一つで仕事しており資料を持ち運ぶといった情報漏洩の点などでも心配せずに済みました。

 

就職してからこんなに長く家族との時間を過ごせるとは思ってもいなかったので、とても有意義な1か月でした。

 

実際に行ってみて本当に何も問題が起きずに1か月間実家でテレワークを行うことが出来たので、今後気楽に実家でテレワークを行う制度が整えばいいなと切に願っております。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。