入社一年目の軌跡 -データ分析業務を通じて学んだこと-

1.はじめに

皆さん、初めまして。

ビッグデータ推進課のskybluefantasistaです。

ほころび始めた桜のつぼみに、春のきざしが感じられる時節となりました。

すれ違う人ごみの中に振袖を着た方を見ると、去年大学を卒業した自身の姿を思い出します。時の流れは早いなと感じたひとときでした。

 

ここからは、そんな社会人1年目である私が今年感じたことなどを綴っていきたいと思います。

 

2.1年目を振り返ってみて

 

2-1.在宅での研修

 入社した翌日からは皆さんご存じの通り、研修期間があります。自分にとって「社会人になるというとはどういうことなのか」を考える良い機会だったと感じています。もちろん技術面においては、基礎的なIT用語やプログラム構築に関する考え方を学び、実際にプログラム構成をすることによって、研修後の業務に対する事前準備を行いました。

 研修期間は、ウィルスが大流行していたということもあり、ほとんどの研修が在宅で行われることとなりました。新卒の同期や会社の先輩方と、なかなか顔を合わせる機会も無く、「今後私は社会人として、しっかりと立ち回れるのだろうか」と小さな不安を抱えていたのは、昨日のことのように記憶しています。

 

2-2.BIツールとの出会い

 配属先が決まり、梅雨時にはお客様先にて業務に携わることになりました。ここで初めて私は「BIツール」というものに出会いました。「BIツール」って何?と思われた方はぜひ、下記リンクから「BIツールとは?導入すると何ができる?」をご確認ください。「BIツール」にはどんなものがあるのか?、導入するにはどのようなメリットがあるのか?などの情報が記載されています。

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 実際に行った業務内容の詳細は伏せさせていただきますが、手短にお話しすると、現場に入った当初は簡単なSQLのプログラミングを行い、「データマート」の構造を理解することがメインとなりました。

 ちなみに「データマート」というのは、企業や団体などの組織で情報システムに蓄積された様々な記録データから、利用部門や用途、目的などに応じて必要なものだけを抽出し、集計等をすることによって、利用しやすい形に格納した情報の集まりのことを指します。

 そのデータマートの構築を知った上で、先ほどのBIツールを使って情報の分析を行い始めたのが2020年の秋ぐらいでした。どのデータが何の情報を持っていて、どのように見せたいのか、使いたいのかを吟味した後にBIツールの「レポート」と呼ばれるものの作成を行いました。これが私の担当業務となったのです。

 

2-3.最初にぶつかった課題

 定義書に沿ったレポート構成予想図を、事前に作成した検証用のデータを用いて、作成していきました。順調にレポートは定義書に沿った仕上がりとなり、お客様からの追加のご要望による、見栄えと性能向上の工夫をしたレポートがついに完成!「よし、データのテストをしよう!」という段階で、予期していなかった事態が発生しました。自分で作成したレポートの出力結果とテーブルの集計結果が異なるものができあがってしまったのです。

 「どうしてこうなった?何が原因?」と一人、頭を悩ませていました。「レポート作成の過程で何かミスをしてしまったのではないか?どう解決をすべきか」と考え込んでしまい、気付いたときには約3時間程その原因解明に時間を費やしてしまいました。

 

2-4.相談”することの大切さ

 「なぜミスの原因を突き止められないんだ、やっぱり自分はまだまだ理解不足なんだ」と感じながら、その現場で一緒にレポートを作成している方にアドバイスをいただこうと相談をしに行きました。原因が分からないから、どう対処したら良いかが分からないことを伝えると、私は当初「こんなこともわからないのか」と叱責を受けるのではないかと、怖じ気付いていました。

 しかし、実際にかけられたのは「“分からない”ことを相談してくれて良かった」という言葉でした。「何も分からないまま、そのまま間違った手段をとるかもしれない、他に影響を及ぼすほどの多大なミスに繋がるかもしれない、そうなる前に相談して未然に防ぐことが出来た点は良かった。ただ、今度からは一人で考え込むのではなく、周りに早めに相談することを覚えた方が良い」、その言葉を聞いて気付かされました。何時間も一人で悩み続けるよりも、誰かに相談することによって問題を解決する方が合理的であり、解決の糸口を少しでも早く見つけることが出来る。また、誰かに相談をするということは理解を深めるといった点でも良いとされています。

 実際に私がぶつかったデータの数値結果に差分があった問題は、データの持ち方によるフィルタの適用が違っていたことが原因でした。この問題は他のレポートも同様の事態を発生させており、早くその問題に気づけたために大きな影響は出ませんでした。その出来事があってからは、早めに相談することを習慣化しようと心がけました。

 

2-5.現在の働き方

 1月までは毎朝出社する仕事スタイルでしたが、2月からの新しい現場では在宅と出勤の両方の形式で業務をすることになりました。

 今では出勤の方が多い日々ですが、実際に人と会うことによってコミュニケーションが取れるという点や、対面による質問や相談を早急に出来るという点においては、外での業務をするというのは良いと感じています。ただ、通勤による移動の時間や外出によるウイルス対策には、悩みの一つであると感じています。一刻も早く、落ち着いた世の中になってほしいと願うばかりです。

 

3.最後に -来年度の目標として-

 1月までの業務とはがらりと変わり、今の現場で新しいことを覚えることも多く、とても大変な毎日ではありますが成長するための勉強だと思って、日々を過ごしています。今年は一つの目標として、資格を取ることを目指しています。そのためにも、日々の業務から学べることは吸収し、週末に少しずつ資格取得に向けての勉強を始めて行こうと思っています。

 

 また、4月からは新たに勉強会の担当メンバーに仲間入りしました!

 いままでは勉強会を受ける側として捉えていましたが、今回からは開催する側になったので、これまで以上に社内メンバーの方と関わる機会や、自分の言葉を発信する機会が増えました。さらなる理解につなげ、知識と経験を蓄えていきたいと思います。

 

 今回は私の1年間を振り返った上で、どんなことが大切だったのかを綴りました。次私がまたこのブログを書く時には良い報告が出来るよう精一杯資格取得に向けて努力したいと思います。年度末、皆さまも1年間を振り返ってみてはいかがでしょうか。

ここまでご覧くださり、ありがとうございました。

 

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